ジュニアNISAの80万円の枠をどういう風に投資していくのがよいのか(一括投資か、ドルコスト平均法か)。S＆P500指数のこれまでの動きから、投資の仕方によって利益、損失の幅がどの程度になるのか、計算してみました。
はじめに
子供の学費のために、ジュニアNISA枠で投資しよう。
年間80万の枠に、どうやって入れていったらいいんだろう。
どっちの方が得とかあるのかな？
ジュニアNISAが2024年に廃止になる。これにより廃止までの2年までであっても、ジュニアNISA口座で投資すると使用できる非課税枠が増え、相対的に得になるそう。
口座に投資を始めようと思ったとき、年間80万をどのように
(たとえば、①一括で80万円購入するのか②1週間ごと、もしくは③1か月ごとに8万円ずつ投資するのか)
投資すれば一番良いのかを考えてみました。S＆P500に連動するインデックスファンドを購入することを前提に考えています。
結果は次の通り
- 今回検討した4通りのタイミングでは、どの投資方法でも13年後には利益が出ました。
- 上昇局面では、一括投資が100万円以上多く、
- 下降局面では、一か月ごとの投資が100万以上多かったです。
どういう入れ方をしようかと悩むのですが、考慮すべき項目は次の3点と考えています。
- 想定される最悪のケースにおいて耐えられるかどうか(金銭的＆精神的に)
- 想定される最高のケースは？
- 今後半年間での推移は？
１．一番最悪のケースは、一括投資で10年後の元手マイナス17万(この時、一か月投資はマイナス10万)。⇒これぐらいであればどちらでもいいかと考えています。
２．最高のケースは一括投資の場合で80万円⇒492万円、一か月ごとの場合は最高で407万円。
３．安定な状態ではない。
僕は全くの投資初心者です。3の値動きがどんなものか？？値が動いたときどう感じるのか？を体感してから一括or積立を決めます。一旦は始めないとなにも体験できないので積立で始めています。
比較方法
S&P500のチャートから、数値を取ってきて、何口買えるのかを計算しています。
購入方法は
①一括80万円で購入
②一週間おきに8万円ずつ10回購入
③一か月おきに8万円ずつ10回購入
の3パターンとしました。
投資開始のタイミングから、1年後、3年後、5年後、10年後、13年後の総資産額を①～③の違いで比較しました。
今回、為替の影響は考慮に入れていません。
投資のタイミングを以下に示すCase1～４のパターンで計算してみました。下の図0の矢印のタイミングになります。
なお、上の図は、SPDR S&P500 ETF の基準価格の推移を示しています。
参照元：https://jp.investing.com/etfs/spdr-s-p-500-historical-data
Case1：2000年頃 2年ほど下がり続け、回復するまで7年かかる
最も利率が高い：一か月おきに購入した場合
最も利率が低い：一括購入した場合
その差額は11万円でした。10年後にはもう一度下がっているので、利率はあまりでていません。
Case2：2008年頃 半年間で一気に下がり、回復まで5年かかる
このケースはリーマンショック時の高値掴みを想定しています。
最も利率が高い：一か月おきに購入した場合
最も利率が低い：一括購入した場合
その差額は119.5万円でした。高値掴みしてもその後上がり続けたため、どれも利率が20%を超えています。
Case3：2009年頃 以降ほぼ上がり続ける
Case2直後からの上がり続けています。上がり始めと同時に購入した場合です。
最も利率が高い：一括購入した場合
最も利率が低い：一か月ごとに購入した場合
その差額は137.1万円でした。すごい勢いで伸びている時期なので、投資タイミングを送れるとそれだけ利率は下がりますが、全体としては、いずれも25%を超えています。
Case4：2005年頃 何でもない時(投資時には上がりも下がりもしない)
投資する1年間で、大きな変動がないときです。
最も利率が高い：一括購入した場合
最も利率が低い：一か月ごとに購入した場合
その差額は12.7万円です。投資タイミングによる利率の差はほぼありません。
まとめ
S＆P500連動商品に、年間80万円投資する場合の投資方法について計算してみました。
4パターン計算しましたが一長一短という印象です。
今の自分の場合は投資額よりも損したくはない為、1か月おきに、定額入れていく手法が最も良いと思います。
価格が上がり続けて一括投資した場合よりも総額が少なくなってしまうことについては目をつぶろうと思っています。
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